2006年03月17日
5.SUJ2のまとめ
SUJ2は大量生産。SUJ2は低価格。SUJ2は厳しい品質。
このような三重苦状態で、SUJ2の製造メーカーは努力しているようです。
SUJ2の理解に、このページを役立ててください。
このような三重苦状態で、SUJ2の製造メーカーは努力しているようです。
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4-6 まとめ:SUJ2の焼鈍し焼入れ、焼き戻し
焼戻し:炭素量が1%近く含有している材料は、球状化焼鈍しが常識のようです。球状化焼鈍しで、切削性を良くしています。他と比較すると、難切削と言われます。後は、切削技術でクリアーするか、SUJ2の快削鋼を手配するかになります。
焼入れ焼戻し:焼入れ温度を840〜850度で油冷して、焼戻し温度で硬さ調節ですね。きっと。
表面と内部で硬さ違います。ベアリングは表面の硬さなのでしょう。だったら、高周波熱処理で表面カリットと硬く、でしょうか。
高周波熱処理:熱処理業者に相談してください。業者により程度が異なると思います。
変形や変寸:当店が調べた範囲では、わかりません。個々のノウハウで乗り越えてください。お願いします。がんばってね。
焼入れ焼戻し:焼入れ温度を840〜850度で油冷して、焼戻し温度で硬さ調節ですね。きっと。
表面と内部で硬さ違います。ベアリングは表面の硬さなのでしょう。だったら、高周波熱処理で表面カリットと硬く、でしょうか。
高周波熱処理:熱処理業者に相談してください。業者により程度が異なると思います。
変形や変寸:当店が調べた範囲では、わかりません。個々のノウハウで乗り越えてください。お願いします。がんばってね。
4-5 SUJ2の高周波熱処理
高周波熱処理は、表面から1〜2mmまでを硬化させる熱処理です。SUJ2スライドシャフトやSUJ2スライドパイプシャフトなどが高周波熱処理になっています。
4-2 SUJ2の熱処理(大同特殊鋼の特殊鋼ハンドブックより)
| 鋼種 | 球状化焼鈍し | 球状化焼鈍しHRB | 焼入れ温度 | 冷却液温度 | 焼入れHRC |
| SUJ2 | 780〜810除冷 | 94以下 | 800〜850油冷 | 50〜80 | 62〜65 |
焼入れ硬さは、炭素鋼のSKの類と同レベルです。SKの代わりに、SUJ2の丸棒を使用する所も有るでしょうか?
SUJ2の焼戻し例(大同特殊鋼の特殊鋼ハンドブックより)
| 鋼種 | 玉 | コロ | 輪 |
| SUJ2 | 120〜160 | 130〜180 | 140〜180 |
使用する部分によって、焼戻し温度で硬さを調節するようです。
4-1 SUJ2の熱処理(高周波の特殊鋼規格表より)
| 鋼種 | 焼鈍し温度 | 焼入れ温度 | 焼き戻し温度 | 焼鈍しHB | 焼鈍しHRB | 焼入れHRC | 焼戻しHRC |
| SUJ2 | 780〜810除冷 | 800〜840油冷 | 140〜180空冷 | 201以下 | 94以下 | 63〜65 | 60以上 |
注意:焼鈍しは球状化焼鈍しです。
焼入れ硬さは、工具鋼と同じ様な硬さです。
3. SUJ2とその他の化学成分
化学成分を見たところで、どのような物か、理解はできませんが、比較はできるでしょうか。
| 記号 | C | Si | Mn | P | S | Cu | Ni | Cr | Mo |
| SUJ1 | 0.95 〜 1.10 |
0.15 〜 0.35 |
0.50 以下 |
0.025 以下 |
0.025 以下 |
- | - | 0.90 〜 1.20 |
- |
| SUJ2 | 0.95 〜 1.10 |
0.15 〜 0.35 |
0.50 以下 |
0.025 以下 |
0.025 以下 |
- | - | 1.30 〜 1.60 |
- |
| SUJ3 | 0.95 〜 1.10 |
0.40 〜 0.70 |
0.90 〜 1.15 |
0.025 以下 |
0.025 以下 |
- | - | 0.90 〜 1.20 |
- |
| SUJ4 | 0.95 〜 1.10 |
0.15 〜 0.35 |
0.50 以下 |
0.025 以下 |
0.025 以下 |
- | - | 1.30 〜 1.6 |
0.10 〜 0.25 |
| SUJ5 | 0.95 〜 1.10 |
0.40 〜 0.70 |
0.90 〜 1.15 |
0.025 以下 |
0.025 以下 |
- | - | 0.90 〜 1.20 |
0.10 〜 0.25 |
| SK3 | 1.00 〜 1.10 |
0.35以下 | 0.5 以下 |
0.030 以下 |
0.030 以下 |
- | - | - | - |
| SKS93 | 1.00 〜 1.10 |
0.50以下 | 0.80 〜 1.10 |
0.025 以下 |
0.025 以下 |
- | - | 020 〜 0.60 |
- |
| YK30 | 1.05 | 0.4 | 1.0 | 0.03 以下 |
0.03 以下 |
0.25 以下 |
0.25 以下 |
0.5 | - |
| YCS3 | 1.00 〜 1.10 |
0.1 〜 0.50以下 |
0.60 〜 1.10 |
0.030 以下 |
0.030 以下 |
0.25 以下 |
0.25 以下 |
020 〜 0.60 |
- |
SK3:炭素鋼です。通称「水焼きのSK」とも言います。
SKS93:SK3の油焼入れ対応品です。現在SK3と注文すると、SKS93が届きます。
YK30:大同特殊鋼の炭素鋼です。SKS93相当品です。
YCS3:日立金属の炭素鋼です。SKS93相当品です。
成分表の元:SUJは特殊鋼倶楽部の特殊鋼ガイド、YK30は大同特殊鋼の特殊鋼ハンドブック、YCS3は日立金属の赤本です。
SUJ2を炭素鋼と同様と言う人もいますが、成分表を見る限り、記号が違う分、違いますね。どこまで同じで、どこから違うのだろうか。材料の用途によるのでしょう。ただ、はっきりしている事は、ベアリングのような軸受けには、にSK3やSKS93やYK30やYCS3を使わないでしょう。
SUJ2で求められる事は、非金属介在物が少ないことと、耐疲労性です。
SUJ2は値段が安いわりに、厳しい事を要求される鋼種のようです。
SUJ2の生産量が工具鋼類とは桁違いに違うのでしょう。

